
■2005年4月より全面施行された『個人情報保護法』は、情報化の進展に伴う「個人情報の利用の増加」と
不正利用や情報漏洩急増への「個人情報の取扱いに対する社会的な不安感の広がり」を背景に、
個人の権利と利益を保護する為に、個人情報を取得し取り扱っている事業者に対し、様々な義務と対応を
定めた法律です。
■基本的には本人である個人の権利を定める法律ではなく、企業が守らなければならない義務を定め、
それに違反した場合には行政機関が処分を行なうという性格を持っています。
■事業者は、この法律により、利用目的の特定および制限、適切な取得、取得に際する利用目的の通知
または公表、安全管理、第三者提供の制限などの義務を果たさなければならず、違反すると行政処分を
下され、
さらに主務大臣の命令に反した場合には罰則が科せられる事になります。
■日々急成長する、コンピュータの処理能力の向上により、大量のデータ処理が可能となり、 企業は
顧客データをコンピュータに蓄積してデータベース化する事により、様々な目的のために二次利用する事
ができる様になりました。また、インターネット等のネットワークとつながる事で、購買履歴などのデータが
リアルタイムで蓄積され、企業がより詳細な個人情報を把握する事が可能となりました。よって、企業に
蓄積される個人情報は増大の一途なのです。
■一方で、有名大企業の周辺でさえも、個人情報の漏洩事件が世間をにぎわし後を絶たず、個人情報の
取扱いに対する社会的な不安感は日々増大しています。この様にデジタルデータ化された個人情報は、
紙媒体と比較して複写が容易であり、ネットワーク経由であれば容易に外部に送信可能なので、一度流出
してしまった個人情報を完全に回収する事は難しい状態であるという見解ができます。
■この法令では『定義』として、
「個人情報」とは、「生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日
その他の記述等により特定の個人を識別する事ができるもの(他の情報と容易に照合ができ、それに
よって当該個人を識別できる
ものを含む)」(個人情報保護法第2条1項)とあります。具体的には、
1.生年月日や住所などの一般的な、個人を特定する情報。
2.画像、音声で、個人の識別が可能な場合は「個人情報」。
3.電子メールアドレス。
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